2011年3月6日

Pollen

先日紹介したYuiduki と同時販売されるPollen(ポレン)シリーズのご紹介です。
ポレンとは花粉という意味。
金色の花粉を樹脂の中に散りばめ、キラキラ輝く蜂や蝶を宝石のようにデコレーション
樹脂で出来ているので海やプールなど水に強いのも嬉しいですよ!
ラフィアスタッフの購入率も高いアイテム達です。私もその一人です。

このポリ樹脂のアクセサリー企画がラフィアでできるようになって、3シリーズ目の企画途中、事件が起こったんです。
それまでも、納期の遅れなどやや問題があったのですが、とうとう企画を入稿後、サンプルをあげてこなくなりました。大阪のY社N氏に託していた企画だったのですが、別注先の樹脂職人さんが、放棄したようです。
あ~とうとう恐れていた事が現実となってしまった!

この樹脂職人さんは、一族で生産しているらしく、腕はピカ一なのですが、
納期を守らない、あげてこない、だけど腕がいいから、次から次と仕事が絶えることがないという、この業界では有名だそうで。私もはじめ企画する時に、ある意味覚悟してくださいとは、言われていましたが、ラフィアさんの仕事は楽しいと、伺っていたのでなんとかなるかなぁと、思っていましたが、甘かった・・・と反省いたしました。
その後、樹脂ができる工場さんを探してみましたが、価格的な問題が発生し、なかなか企画を動かすことができませんでした。 そんな中、いつもはジュエリーの企画でお世話になっている東京のN社のN氏の知り合いに、樹脂を扱っている工場さんがいらっしゃることが判明。
これまでの経過を伝えたところ、交渉してみますよっと、ようやく希望の光が!!
そして、出来上がったのがこの Pollen(ポレン)のシリーズなのです。
本当に、良かった!

ポリ樹脂の中には、真鍮素材のお花モチーフと、合金でできた、蝶や蜂、花やパール、スワロフスキーストーンといったモチーフやパーツが封入されています。
私が企画する樹脂のシリーズは、職人さんに難しいと言わせるモチーフの数とサイズに原因があります。限られたスペースにいかに、それぞれのモチーフをうまく配置て、可愛い!と思ってもらえるかを考える為、職人さんが作りにくい状況にしてしまいます。
出来上がったサンプルを見ても蜂や蝶の一部が飛びてていたり、 パーツの一部が出ていたり、あまりにもギリギリにパーツを封入してしまう為、研磨の際に飛び出てしまう ものが出てきてしまいました。それでも、乗り掛かった船だしとN社のN氏が職人さんとの交渉により、何度もやり直しながら納品していただけるようになりました。
どうしても、樹脂の企画を仕上げたかった理由があります。 
製品にしたら可愛いこと、他に見かけないこと、中に封入されいてるパーツは、これまで Lunaire Lumiere に携わってきた歴代のデザイナーがデザインしたものをセレクトしたので、コラボがあったこと。
私が退職するまでに、もう一度チャレンジしたかったんですよね~。
実現することができて、良かった。
 たくさんの人が関わったアクセサリーも、一人の人が仕上げるアクセサリーも、それぞれの魅力があって素敵ですよね。私も、ステキなアクセサリーを作り続けていきたいと思います。